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エンジンオイルの合成油と鉱物油は何が違う?それぞれの特徴とおすすめオイルを紹介!

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この記事で分かる事

☑合成油と鉱物油の違い
☑おすすめのエンジンオイル

どーも、オイルエンジニアのとらいぼです。

エンジンオイルの交換をする時に、合成油と鉱物油のどっちにするか悩んだことがないでしょうか?

れお君
れお君
鉱物油は価格が安いから入れてみたいけど、性能的に不安なんだよな・・・

今回の記事では、合成油と鉱物油の違いとおすすめの合成油&鉱物油について解説していきたいと思います!

鉱物油とは?

鉱物油とは、原油を精製して製造されたオイルの事を指します。

原油は、色々なものが混ざっているもので、それら不純物を可能な限り取り除いて、鉱物油が製造されています。

しかしながら、それでも若干の不純物は混ざっており、性能にも悪影響を与えています。

その一方で、プラントで大量生産できるので、コストを抑えて、安く作れるのが鉱物油のメリットです。

とらいぼ
とらいぼ
エンジンオイルは定期的に交換するから安いのでいいや!と言う人にはおすすめだね!

合成油とは?

合成油(化学合成油とも呼ぶ)とは、化学合成をして製造されたオイルの事を指します。

といってもピンとこないと思いますが、ざっくり下記の認識で良いと思います。

  • 鉱物油:原油を精製して製造されたオイル
  • 合成油:化学合成によって製造されたオイル

合成油は、PAO(ポリアルファオレフィン)エステル類などが主なオイルです。

単一組成なので、不純物が混ざっている鉱物油と違い、性能は良く、エンジンへのダメージも少なく済みます。

『自分の車にはできる限り長く乗りたい!』と言う方にはおすすめのオイルです。

部分合成油とは?

部分合成油とは、鉱物油と合成油のブレンドです。

100%合成油だと、どうしても価格が高くなってしまうため、合成油と鉱物油をブレンドして、製造されたのが部分合成油です。

あまりオイルについて知識が無い人は、部分合成油を選んでおけば損することは無いと思います。

鉱物油と合成油のメリットとデメリット比較

鉱物油と合成油のメリット、デメリットをまとめると下記のようになります。

メリットデメリット
鉱物油安い!エンジンへのダメージ大きい
合成油エンジンへのダメージが少ない高い!

合成油は、鉱物油と比べると、酸化安定性が良く、また低温性能も良いため、エンジンへのダメージ蓄積も少なくて済みます。

合成油の真実(合成油と書いているけど実は・・・?)

ここで、業界の闇的な話をします。

ベースオイルは下記のような分類が制定されています。

硫黄分不飽和分粘度指数
GrⅠ>0.03<9080~119
GrⅡ≦0.03≧9080~119
GrⅢ≦0.03≧90≧120
GrⅣPAO(ポリアルファオレフィン)
GrⅤエステルなど

GrⅠ~GrⅢまでは、原油を精製して製造されたオイルになります。

GrⅣはPAO(ポリアルファオレフィン)の事を指します。

そして、GrⅤはそれ以外のオイル(エステルなど)の事を指します。

この説明を聞くと、GrⅠ~Ⅲが鉱物油、ⅣとⅤが合成油なんだな!と思いたくなるでしょうが、実はちょっと違います。

市場の中で、合成油とか化学合成油と謳っているオイルでも、中身はGrⅢという事が多々あります。

れお君
れお君
え!?なんでだ!! それって詐欺じゃ・・
とらいぼ
とらいぼ
なんでそんな事になっているのか説明するよ!

事の始まりは、カストロールが『シンセティック』というGrⅢオイルを化学合成油として売り出したことです。

これに対して、異議を唱えたのが、エクソンモービルです。

エクソンモービルは、PAOの製造メーカでもあるので、これはちょっと面白くないです。

なので、アメリカの広告審議NADに提訴をしました。

その結果、どうなったか・・・・。

なんと、カストロールの勝利です!

化学合成油と言う言葉の定義があいまい、という理由から、GrⅢオイルを化学合成油として販売することは認められたのです。

そこから、各メーカはコストが安いGrⅢオイルを化学合成油として売り出す風潮に変わっていきました。

とらいぼ
とらいぼ
全てのメーカや銘柄がそういうわけではなく、きちんとPAOとかエステルとか表記しているオイルもあるよ!
れお君
れお君
合成油って書いてあるからと言って、PAOやエステルだとは思わないようにしよう!ってことだな!

おすすめエンジンオイル4選!

とらいぼのおすすめのエンジンオイルを紹介します。

モービル1


 

まずは 、モービル1です。

知らない人はいない、超有名なオイルですね。

当然、最新規格である『ILSAC:GF-6』『API:SP』規格を取得しています。

合成油を語る上では外せないオイルです。

カストロールエッジ


 

続いて、カストロールエッジです。

これも、モービル1と肩を並べるくらい有名なオイルですね。

モービル1同様、最新規格を取得していますし、独自の添加剤技術であるフルードチタンテクノロジーという油膜強化技術により、エンジンの保護性能を向上させています。

モービル1とカストロールエッジの比較記事はこちら!

モービル1とカストロール、どっちが良いの?性能や特徴を比較検証!モービル1とカストロールエッジの比較検証!技術的特徴や性能、規格などを比較して、分かりやすく解説していきます!...

TAKUMI モーターオイル HYBRID


TAKUMI モーターオイルは、イニシャルDとのコラボで有名ですね。

ブランドだけでなく、中身も高品質なオイルです。

特に、HYBRIDシリーズは、合成油の代表格であるPAO(ポリアルファオレフィン)を配合しており、最新の車両やハイブリッド車に適用可能なオイルです。

ENEOS X PRIME


 

ENEOS X PRIMEは、石油元売り大手のENEOSが展開するオリジナルブランドです。

基本は、ガソリンスタンドでしか販売されていませんが、アマゾンや楽天でも売られていたりします。

X PRIMEは、従来性能に加えて、乗り心地や加速性能など、独自技術による特徴的なオイルです。

とらいぼが知る限り、乗り心地に着目したオイルは、X PRIMEだけです。

X PRIMEの詳細はこちら!

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まとめ

鉱物油と合成油の特徴とおすすめのオイルを紹介しました。

鉱物油にするか、合成油にするかは、人それぞれの考え方があるので、一概にどちらが良い、とは言い切れませんが、それぞれの特徴を理解しておくことは大事なことだと思います。

鉱物油と合成油については、下記リンクでさらに詳細を解説しているので、見ていってください!

鉱物油と合成油の詳細はこちら!

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