☑各ガソリンスタンドのオイルの特徴
☑各ガソリンスタンドのオイル価格
どーも、オイルエンジニアのとらいぼです。
車ユーザーの方々にとって絶対に必要なメンテナンスの1つがオイル交換です。
オイル交換をガソリンスタンドに依頼しようと思っている方々も多いと思うのですが、どこのガソリンスタンドのオイルが良いのか迷ったことはありませんか。
このページでは、ENEOS、出光、コスモの3社のガソリンスタンドでのオイル交換について、価格はもちろんのこと、銘柄の特徴や、メリットとデメリットを解説したいと思います。
また、エンジンオイルの基礎的な情報は下記リンクで紹介していますので、ぜひご覧になってください!

ガソリンスタンドでのオイル交換のメリット、デメリット
メリット①手軽さ
ガソリンスタンドでのエンジンオイル交換のメリットは、何と言っても手軽さです。
給油や洗車のついでに、やってもらえますし、ガソリンスタンドは自宅の近くにある事も多いので、時間が空いた時にぱっとやってもらえるのが一番のメリットです。
メリット②品質の良さ
ガソリンスタンドにラインナップされているエンジンオイルは、石油元売り会社が製造しているPB(プライベートブランド)です。
そのため、品質の良さは折り紙付きと言ってよいでしょう。
また、最近は乗り心地にもこだわっているオイルもあり、いつもと違うオイルを試してみたい!と思っている方は、選択肢の1つに入れてみるのも良いでしょう。
デメリット①価格の高さ
ガソリンスタンドのエンジンオイルは、量販店やネット通販で購入するオイルと比較すると、平均的に高めと言えるかもしれません。
これは販売している店舗によっても価格が違ったりするので、一概には言えませんが、やはり良い物の裏返しで、価格も高めの設定であることが多いです。
価格重視でオイルを選びたい方は、ガソリンスタンドでのオイル交換はやめておいた方が良いと思います。
デメリット③不要なサービスの営業
ガソリンスタンドの収益は、実はガソリンや軽油などの燃料よりも、オイルや車検、タイヤ、ワイパーなどの他の物品販売が大きかったりします。
そのため、『オイル交換をするのであれば、エレメント交換もどうですか?』とか『タイヤも溝が減っているので、この機会に交換どうですか?』とかの営業される可能性が高いです。
本当に必要なのであれば、まだ頷けますが、利益を上げるために不要なサービスを勧めてくる店舗もあるとかないとか・・・。
各ブランドのエンジンオイルの価格や特徴
ここからは、各ブランド別に扱っているエンジンオイルの特徴や価格について解説していきます!
エネオス(ENEOS)
まずは、エネオス(ENEOS)です。
これまで、統合に統合を繰り返し、ガソリンスタンドのシェアでいえば50%を占める大企業です。
ラインナップ
ENEOSのラインナップは、100%化学合成油の『ENEOS X PRIME』と部分合成油の『ENEOS X』になります。
『ENEOS X PRIME』は、化学合成油を用いたオイルで、最新規格『API SN』と『ILSAC GF-6』を取得したオイルです。
粘度のラインナップは、0W-8、0W-16、0W-20、5W-30、5W-40、0W-50の6種類と、3社の中では最多です。
また、従来指標である『省燃費性』、『加速性』に加えて、『乗り心地性』を追求したオイルです。
『省燃費性』については、ENEOS従来品対比で、乗用車で最大2%、軽自動車で最大3%の燃費向上が見込めるとのことです。
『加速性』については、40㎞/hから100㎞/hまで加速したときにかかる時間が、従来品対比で、0.85秒早くなるとのことです。
『乗り心地性』は、騒音と振動の2つの指標で紹介されています。
騒音は21%~32%低減、振動は4%~24%低減されたと紹介がありました。
本当に、オイルを交換しただけで、振動や騒音が低減されるなら、結構すごい事かなと思います。非常に面白い技術だと思ってます。
オイルの価格、作業工賃
ENEOSのエンジンオイルの価格は、下記のようになっています。(管理人調べ)

ただし、ガソリンスタンドの場合、同じオイルでも販売店が異なると値段が異なってくる場合があります。この値段はあくまでも参考程度にとらえておいてください。
出光興産
続いて、出光興産です。出光は、これまで統合をせず、一本で経営してきた企業ですが、昨今、昭和シェル石油と経営統合し、ブランドも『apollostation』に統一されました。
ラインナップ
ラインナップは、『apollostation Oil Premium』と『apollostation oil』の2種類あります。
『apollostation oil Premium』は、最新規格『API SP』と『ILSAC GF-6』を取得したオイルで、100%合成油とすることで、タイミングチェーンの摩耗防止、エンジンの保護(異常燃焼の抑制)、省燃費性、酸化安定性、高温清浄性が優れているオイルです。
ENEOSと異なり、具体的な数値(〇〇%向上!みたいな)の記載はありませんでしたが、最新規格を取得していることが、性能の良いことの何よりの証拠でしょう。
粘度のラインナップは、0W-8、0W-16、0W-20、5W-30、5W-40の5種です。
オイルの価格、作業工賃
出光の公式アプリに載っていたオイル料金を下表にまとめました!
1Lあたりの価格ではなく、車種ごとの値段表記になります。また、価格はオイルの粘度によっても若干変わってくるようです。
大体、1車種あたり4L程度だとすると、ENEOSと同程度の価格になります。

コスモ
最後はコスモ石油の『COSMO FILLIO SP』です。
こちらも100%合成油を使用したオイルで、最新規格の『API SP』、『ILSAC GF-6』を取得したオイルです。
粘度ラインナップは、0W-16、0W-20、5W-30、5W-40の4種です。
正直、他の2社と比較すると、最新規格である事以外は特徴がないなと感じています。粘度ラインナップも4種と最も少ない・・・。
まあ、もともとオイルというのは、差別化するのが非常に難しい製品ですので、仕方がないかなとも思いますが、冒頭で説明したENEOSのエンジンオイルと比較すると少しインパクトに欠ける印象はあります。
ガソリンスタンドでのオイル交換料金
最後に、オイル交換料金をまとめてグラフにしてみました!
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エネオスは車種ごとではなく、1L当たりの価格なので、仮定のエンジンオイル量として計算しています。
また、粘度によって価格も異なるブランドもあるので、このグラフでは一般的な粘度(5W-30)で統一しています。
オイル量や車種によって、価格は異なりますが、ENEOSのオイルが高い傾向にあるようです。やはり、乗り心地などの付加価値が高い商品だからでしょうか。。。。
ただし、同じブランドでも、店舗によって価格が異なるケースがあります。
エンジンオイル交換の際には、ちゃんといくらになるか見積りをもらってから、交換することをお勧めします!
まとめ(最もオイル交換が安いのは・・・・)
検証の結果、最もオイル交換の価格が安いのは『コスモ石油』でした!
また、最も高いのは『ENEOS』でした!
ガソリンスタンド以外でも、オイル交換できる場所はたくさんあります。
ディーラーやオートバックスなどのカー用品店などなど。
下記ページでは、ガソリンスタンドも含めて、どの店舗が最も安いのかまとめてあります。興味があったら、見ていってください!
