どーも管理人のとらいぼです。
自動車ユーザーが、必ず行わないといけないのがオイル交換です。
でも、そもそも『エンジンオイルってそもそもなんだ?』って方、多いんじゃないかと思います。
『種類がいっぱいあって、どれを選んでいいかよく分からん!』
『結局、どこで交換するのが一番良いの?』
『初めてオイル交換するけど、どれくらいの費用なの?』
この記事では、そんな皆さんの疑問を解消していきたいと思います。
この記事を読んでわかることは下記の通りです。
・エンジンオイルの役割や規格(グレード)について分かる
・エンジンオイルの成分が分かる
・オイル交換の方法(どこでやるか?)が分かる
そもそもエンジンとは?
自動車に乗っている皆さん、そもそもエンジンってなんなんだ?って思っている方も多いはず。
簡単にエンジンについて、解説していきたいと思います。
この辺は、Youtubeとかにもっと詳しく解説した動画とか腐るほどアップされているので、見てみてください。(この分野マニア多いですからね。笑)
エンジンは大きく『ガソリンエンジン』と『ディーゼルエンジン』の2種類に分けられます。
ガソリンエンジンは、下図のような4サイクルの動きによって、動力を得ています。

ここで使用される燃料がガソリンなので、『ガソリンエンジン』と呼ばれます。
この動きのように、ピストンがものすごい速さで、上下運動を行うので、ピストンとシリンダ間や、コンロッドなど、様々な箇所で摺動が発生します。
この摺動により発生する摩擦摩耗を防ぐ役割を果たしているのが、エンジンオイルなのです。
エンジンオイルの役割
ガソリンエンジンオイルの役割は、主に下記の5つになります。
摩擦摩耗防止性
ピストン/シリンダ間など、各摺動部の摩擦摩耗を抑制し、エンジン部品を保護します。
清浄性
エンジンオイルは劣化するとスラッジという、ヘドロみたいなやつができます。
このスラッジがフィルターに詰まったり、摺動部に挟まったりするとエンジンに不具合を起こします。
これを抑制する性能が清浄性です。
冷却性
当然ながらエンジンは燃料に着火させて、爆発させて動力を得るので、熱を発生させます。
その熱を冷却するために、エンジンには冷却水が流れる機構を設けていますが、実はエンジンオイルもその冷却に一役買っています。
密封性
エンジンオイルは、ピストンリングの隙間を埋めて、密封することにより、燃焼室からガスが抜けるのを防いでいます。
ガスが抜けてしまうと、正確に動力を得られず、タイヤに回転が伝わりません。
腐食防止性
水などの燃焼生成物によってエンジン各部が腐食してしまうことがあります。
また、エンジオイル自身も劣化すると酸を生成する性質を持っています。
それを防ぐのが、この腐食防止性です。
エンジンオイルの成分
最近のガソリンエンジンオイルの基油は、規格によって省燃費性が非常に重要視されます。
そのため、基油には高精製鉱油や化学合成油が使用されるのが一般的になってきています。
(エンジンオイルの基油については、下記リンクで紹介してるので、覗いてみてください)

また、添加剤は上述した通り、1つのオイルで非常に多くの性能をカバーしなければいけないため、様々な種類の添加剤が配合されています。
(添加剤についても下記ページで紹介しているので、覗いてみてください)

エンジンオイルは、まさに添加剤のオンパレードです。
エンジンオイルは、絶妙なバランスの上で成り立っている製品です。
なので、後入れの添加剤とかは、管理人はぶっちゃけおすすめできません。
例えば、かなり古い車(走行距離10万キロオーバーとか)に乗っていて、オイル漏れがひどい!みたいな時は使うのもありかと思いますが、まだそんなに走っていないのに、にわか知識で後入れ添加剤をドバドバ入れるのはおすすめできないです。
オイルの絶妙なバランスを崩してしまい、本来の性能が発揮できない可能性があります。
後入れ添加剤を使用する際には、よく考えてから使用しましょう。
エンジンオイルの3つの規格~API、ILSAC、JASO~
最後は、ややこしいエンジンオイルの規格です。
『SN?SP?GF-6?わけわからん!』
って思った方は、たくさんいるはずです。
そんなオイルオイルの規格を簡単に紹介します。
もっとオイルの規格を詳しく知りたい!という方は、下記リンクで紹介しているので、見て言って下さい!

API(American Petroleum Institute)規格
米国石油協会(API)が定め世界的に使用されている規格です。
『SA』~『SP』まで、定められており、最新規格は2020年に制定された『SP』規格になります。
その中でも『SP/RC』の規格は、省燃費試験に合格したオイルだけに与えられる規格です。
ILSAC(International Lubricant Specification)規格
主に日米で使用される規格です。
『GF-1』~『GF-6』まで定められており、最新規格は2020年に制定された『GF-6』になります。
さらにその中でも『GF-6a』は、0W-16以外の粘度グレードに適用され、『GF-6b』は、0W-16グレードに適用される規格です。
従来からの変更点として、『LSPI』対応が挙げられます。
『LSPI』とは、Low Speed Preignitionと言い、エンジンオイル由来のすすを起点とした燃焼室で起こる異常爆発の事を言います。
エンジンオイルが省燃費化のために低粘度となり、燃焼室に入り込みやすくなったため、この現象が起きやすくなってしまっていると言われています。
最新のGF-6規格では、このLSPI抑制に対応した規格なのです。
JASO(Japan Automobile Standards Organization)規格
最後は、日本国内の規格であるJASO規格です。
最新の規格は『JLV-1』になります。
ILSAC GF-6規格は0W-16までの規格でしたが、JASOはそこから更に低粘度に踏むこんで、0W-8の規格を制定しています。
JLV-1には、省燃費性の項目があります。
基本的な試験項目に加えて、この省燃費性試験をクリアしたオイルでなければ、『JLV-1』の規格は与えられないのです。
まとめ
エンジンオイルに関する基礎的な知識をざっと紹介しました。
ぶっちゃけ、エンジンオイルの役割とか規格とかを知らなくても、日常生活を送る分には、全く問題ないです。笑
ただ、皆さんの安全で安心なカーライフは、エンジンオイルによって支えられていると言っても過言ではないです。
管理人としては、そのエンジンオイルの事を少しでも気にかけてくれる人が増えるといいなと、願っている次第です。
現在、エンジンオイルは様々な場所で交換できます。
どこで交換してよいか悩んでいるという方、下記ページで交換方法(場所)を比較検証していますので気になった方はぜひ見ていってください!
